消防士の体力試験は「どれくらいの記録を出せば合格できるのか」が気になる試験です。FFAの合格者20人のアンケートから、実際の記録と練習法を整理しました。種目や上限は自治体で違うため、あくまで目安として参考にしてください。

 

目次

この記録を見る前の注意点

  • ・2023年に受験した合格者20人の自己申告で、おおよその数字です
  • ・男性と女性の記録を、区別せずにまとめています
  • ・種目や採点の方法は、自治体によって違います
  • ・合格の基準を示すものではありません

体力試験の種目や基準は、志望先の募集要項で確認してください。

種目別の記録の幅

回答から、記録が分かったものをまとめました(目安)。

  • ・シャトルラン:91〜133回(10人)
  • ・握力:28〜59kg(左右の平均や、片方の値を含む)
  • ・反復横跳び:58〜72回(11人)
  • ・上体起こし:32〜36回(6人)。30秒間の腹筋では26〜38回
  • ・立ち幅跳び:約180〜255cm(11人)
  • ・長座体前屈:43〜60cm(8人)
  • ・腕立て伏せ:15回から137回まで幅がある

同じ種目でも、年齢や性別、自治体の測り方で数字は変わります。「この数字以上でなければ落ちる」という意味ではありません。

上限や点数制のある自治体もある

回答のなかには、記録に上限が設けられた自治体の例がありました。

  • ・シャトルランは、95回で打ち切りになった例が複数ある
  • ・92回が上限だった例もある
  • ・腕立て伏せは、50回や20回が上限だった例がある
  • ・立ち幅跳びを「7点」と、点数で答えた例がある

上限に届いた後は、それ以上の記録を出しても、評価が変わらないことがあります。上限や点数の仕組みを、事前に確認しておくと、練習の優先順位を決めやすくなります。

自治体によって、種目が違う

種目は自治体ごとに異なります。ある合格者は、受験した自治体の体力測定が、次の7種目だったと答えています。

  • ・握力
  • ・垂直跳び
  • ・上体起こし
  • ・背筋力
  • ・肺活量
  • ・立位体前屈
  • ・反復横跳び

この自治体では、測定した記録が、受験者に見えないようになっていたそうです。種目や記録の扱いは、志望先ごとに違うため、必ず確認してください。

合格者の練習法

回答に書かれていた練習法を、種目ごとにまとめます。

  • ・シャトルラン:ランニングを続ける。本番と同じ形で、友人と練習する。動画の音源を流して練習する
  • ・握力:ハンドグリップや、握力を鍛えるグッズを使う
  • ・反復横跳び:テストと同じ形で、繰り返し練習する
  • ・上体起こし:腹筋を続ける。足を固定して回数を測る
  • ・立ち幅跳び:連続でジャンプする練習をする
  • ・腕立て伏せ:毎日続ける。ゆっくり下げて止める動きを取り入れる
  • ・長座体前屈:ストレッチを続ける

懸垂や、毎日の5kmのランニングを続けた人もいました。

練習はいつから、どれくらいやるか

練習の頻度は、人によって大きく違いました(例)。

  • ・試験の1か月前から、ほぼ毎日、体力テストの練習をした
  • ・1か月前から、ジョギングやウエイトトレーニングを習慣にした
  • ・ランニングを週3回、腕立て伏せを毎日30回ほど行った
  • ・走ることが苦手で、高低差のあるコースを、休日に毎週走った

一方で、体力試験に特化した対策は「特にしていない」と答えた人も複数いました。ジムに通っていた人や、運動が得意な人は、日頃の運動で足りたということです。

週の練習メニューの例

合格者の回答を組み合わせて、1週間の練習の例を作りました(例)。

  • ・毎日:腕立て伏せを30回ほど
  • ・週3回:5km程度のランニング
  • ・週1回:本番と同じ形で、シャトルランや反復横跳びを測る
  • ・週1回:ストレッチと、立ち幅跳びの練習

※上記は、合格者の回答を参考にした例です。体力や生活に合わせて調整し、無理をしないようにしてください。

練習を始める時の手順

  1. 今の記録を測る:種目ごとに、おおよその記録を把握する
  2. 志望先の種目と上限を確認する:上限がある種目は、そこまでを目標にする
  3. 苦手な種目から取り組む:得意な種目より、伸びしろが大きい
  4. 週に1回、記録を測り直す:伸びを確認して、練習の量を調整する

自信がない人は、早めに始める

体力に自信がない人は、直前に慌てないよう、早めの準備が安心です。ある合格者は、振り返って、もう少し体力試験の対策に時間を割いてもよかった、と答えています。

ただし、筆記や小論文、面接の準備とのバランスも大切です。時間の配分は、「合格者に聞いた、消防士試験の1日の勉強時間と開始時期の目安」も参考にしてください。

体力試験の準備で確認する5項目

  • □ 志望先の体力試験の種目を確認している
  • □ 上限や点数の仕組みを確認している
  • □ 苦手な種目を把握している
  • □ いつから、どれくらい練習するかを決めている
  • □ 筆記や面接の準備と両立できる計画になっている

まとめ

合格者20人の記録は、シャトルランが91〜133回、反復横跳びが58〜72回、立ち幅跳びが約180〜255cmなど、幅がありました。大切なのは、志望先の種目や上限を確認して、自分の苦手な種目から、早めに練習を始めることです。

試験全体の傾向は、「消防士試験に落ちる人の共通点」で整理しています。

FFAは、令和6・7年度で131名が合格した実績をもとに、筆記・小論文・面接を、一人ひとりの状況に合わせてサポートしています。「自分の準備が、このままで間に合うか分からない」という方は、無料相談で一度お話しませんか?