「消防士試験に受かるには、1日何時間勉強すればよいのか」。受験を考え始めた方が、最初にぶつかる疑問です。FFAが集めた、合格者20人のアンケートから、1日の勉強時間と、時期ごとの勉強量の変え方を整理しました。学生・社会人別の目安と、勉強時間より大切な「中身」の考え方も解説します。
合格者20人の1日の勉強時間
※2023年に受験した、FFAの合格者20人のアンケート(自己申告)です。年度や自治体、試験の方式によって、必要な勉強量は変わります。
回答を見ると、1日の平均勉強時間は、5〜8時間台が多く、直前期に10時間前後まで増やした人もいました。
大学生・フリーターの例
- ・平均5〜8時間台の回答が多い
- ・8〜10時間と答えた人や、10時間前後と答えた人もいる
- ・部活動やアルバイトと両立し、空き時間に勉強した人もいる
社会人の例
働きながら合格した方の回答は、次のようになっていました。
- ・仕事をしながらの時期は、1日1時間
- ・仕事の日は5時間、休みの日は10時間ほど
- ・平日2〜3時間、休日5〜6時間
仕事の状況によって、勉強できる時間は大きく変わります。時間の確保は、多くの社会人にとって課題でした。睡眠時間を削った例もあれば、仕事の日と休日で勉強量を変えた例もありました。
勉強時間より、中身が大切
勉強時間が長ければ受かる、というわけではありません。合格者の回答にも、次のような声がありました。
- ・時間にこだわる必要はないが、やることに越したことはない、という声
- ・勉強時間に囚われず、どれだけ集中して取り組めたかが大事、という声
同じ時間でも、次の工夫で、効率は変わります。
- ・重点科目を決めて、優先順位をつける
- ・同じ問題集を繰り返し、解き方のパターンを身につける
- ・苦手科目は、捨てるか、得意科目でカバーするかを決める
時期ごとの、勉強量の変え方
合格者の回答には、時期によって勉強量を増やした例がありました(例)。
- ・9月〜12月は1日4〜5時間、1月〜直前期は7〜8時間
- ・大学3年の5月ごろから、1日3時間以上。直前期は5〜6時間
- ・半年前から1日7時間、4か月前から10時間
早い時期から少しずつ始め、試験が近づくにつれて、量を増やしていく形が、多く見られました。
論文と面接は、いつから始めたか
筆記の勉強と並行して、論文や面接の対策を始めた時期も、聞いています(目安)。
- ・論文対策の開始:1週間前〜半年前まで幅がありました。2〜3か月前が最多で9人、1か月以内が4人、4か月以上前が4人。論文が課されない自治体を受けた人も2人いました
- ・面接対策の開始:一次試験の後からが5人、1か月前以内が約8人、3か月以上前が約6人
「論文をもっと早く始めればよかった」という後悔の声もありました。筆記の勉強を優先しつつも、論文と面接は、遅くとも試験の数か月前には、触れ始めておくと安心です。
※論文の有無や、試験の内容は、自治体で異なります。志望先の試験内容を、募集要項で確認してください。
重点科目は、数的処理が中心
最も重点的に勉強した科目を聞いたところ、20人中19人が、数的推理・判断推理・資料解釈のいずれかを挙げていました。
苦手科目として挙がったのは、英語(8人)、数的・判断(6人)、歴史(5人)、社会科学・政治経済(5人)です。苦手科目を捨てた、または得意科目でカバーした人は、7人いました。
限られた時間をどこに使うかを、早めに決めることが、勉強時間を生かす近道です。
勉強しない日と、息抜き
勉強を全くしない日を、設けていた人が多くいました。息抜きの方法は、運動が13人、友人と過ごすことが6人でした。
- ・友人とご飯を食べる、サウナに行く、旅行に行く
- ・ランニングや筋トレで、体を動かす
- ・試験対策の苦しさを、人と話すことで和らげる
一方で、「全くしない日はない」と答えた人もいました。どちらが正しいということはなく、自分に合うペースを見つけることが大切です。
自分の勉強時間を決める手順
- 試験日までの期間を確認する:今日から、一次試験までに何か月あるか
- 重点科目と、後回しにする科目を決める:数的処理を中心に、優先順位をつける
- 1日に使える時間を決める:平日と休日で、無理のない枠を作る
- 時期ごとに量を見直す:直前期に向けて、少しずつ増やす
- 週に1回、振り返る:計画どおりにできたか、中身が伴っているかを確認する
たとえば、1日の枠は、次のように組み立てる方法があります(例)。
- ・社会人:平日は朝に1時間、帰宅後に2時間。休日は、午前と午後に分けて、合計6時間
- ・大学生:授業の空き時間に1〜2時間、夕方以降に3〜4時間。休日は6〜8時間
※上記は組み立て方を示すための例です。ご自身の生活に合わせて調整してください。
再挑戦の方の計画の立て方は、「消防士試験に不合格から再挑戦して合格する方法」でも解説しています。
計画を立てる時に確認する5項目
- □ 試験日までの期間と、1日に使える時間を把握している
- □ 重点科目と、捨てる・後回しにする科目を決めている
- □ 時期ごとの勉強量の目安を決めている
- □ 勉強しない日や、息抜きの方法を決めている
- □ 週に1回、計画を振り返る時間を取っている
まとめ
合格者20人の勉強時間は、1日5〜8時間台が多く、直前期に10時間前後まで増やす人もいました。社会人は、仕事の状況に合わせて、時間を工夫していました。大切なのは、時間の長さよりも、重点科目を決め、集中して取り組む中身です。
試験全体の傾向は、「消防士試験に落ちる人の共通点」で整理しています。
FFAは、令和6・7年度で131名が合格した実績をもとに、一人ひとりの状況に合わせた対策の計画づくりをサポートしています。「自分の勉強時間や計画が、このままで大丈夫か分からない」という方は、無料相談で一度、お話を聞かせていただけませんか?
