消防士の小論文は「いつから始めればよいのか」「何本書けばよいのか」が分かりにくい科目です。FFAの合格者20人のアンケートから、小論文対策の開始時期と、書いた本数の例を整理しました。時期別の進め方の例や、添削と書き直しの効果も解説します。

 

目次

合格者の小論文対策の開始時期

※2023年に受験した合格者20人のアンケートです。試験の方式は自治体で異なります。

開始時期は、1週間前から半年前まで幅がありました。

  • ・2〜3か月前:9人(最多)
  • ・1か月以内:4人
  • ・4か月以上前:4人
  • ・論文が課されない自治体を受けた人:2人

最も多かったのは、試験の2〜3か月前です。一方で、半年前や大学3年の9月から始めた人もいれば、1週間前から始めた人もいました。

合格者が書いた本数の例

実際のアンケートの回答内容を見ていきます。。

  • ・大学3年の9月から始めて、担当の教員に毎週1回提出し、試験までに約30題を書いた
  • ・年明けの1月ごろから1週間に2枚ずつ書いて、必ず添削を受け書き直した
  • ・2か月ほど、毎朝1枚は書いていた
  • ・1日に1つの論題を書くことを意識していた
  • ・想定されるテーマを絞って、原文を作り、音読して覚えた

書き方は人によって違います。ただ、共通していたのは、書く量をこなして、自分の型を見つけたことです。

暗記か、自分の言葉か

合格者の回答は、2つに分かれていました。

  • ・テーマごとに原文を作り、音読で定着させた人
  • ・暗記は信用せず、自分の言葉で書く練習を重ねた人

どちらの場合も、元になる知識と、自分の考えを持っていることが前提です。本番では、問われる角度が変わることがあるため、原文を覚えるだけでなく、テーマに合わせて内容を組み立てる練習も必要です。型を学ぶ方法は、「消防士の小論文で不合格になる典型パターン5つ」で解説しています。

開始が遅かった人の後悔

2週間前から始めた合格者は、論文対策をもっと早く、そして多く行えばよかった、と振り返っています。

小論文は、読んで理解するだけでは書けるようになりません。手を動かして書くことで、構成や表現が身についていきます。他の科目の勉強を優先する場合でも、試験の数か月前には、書き始めておくと安心です。

時期別の進め方の例

合格者の回答をもとに、時期別の進め方を整理しました(例)。

  1. 3か月前ごろ:構成の型を学び、1〜2本書いてみる
  2. 2か月前ごろ:週に2本ほど書き、必ず添削を受ける
  3. 1か月前ごろ:時間を測って書く。過去のテーマにも取り組む
  4. 直前期:添削の指摘を見直し、よく出るテーマの知識を確認する

※上記は、合格者の回答を参考にした進め方の例です。試験の日程や課題の形式に合わせて調整してください。

初めて書く人は、型から始める

小論文を、ほとんど書いたことがない人も少なくありません。FFAの卒業生には、構成や書き始め、PREP法(結論→理由→具体例→結論)などの基礎を教わってから、書けるようになった人がいます。

最初の1本は、次の順で書いてみましょう(例)。

  1. 問い(テーマ)を、一言で言い直す
  2. 結論を、一文で決める
  3. 理由と具体例を、1つずつ用意する
  4. 800字前後にまとめる

社会人の場合は、仕事前に早起きして勉強したり、仕事中のスキマ時間に、小論文の模範回答を読んだりして、型や知識を取り入れていた人もいます。

合格レベルの答案の特徴

FFAの添削データでは、評価の高い答案に、次のような傾向があります。

  • ・序論で、テーマの定義と自分の立場を、はっきり示している
  • ・本論に、具体的なエピソードや数字、事例が入っている
  • ・結論が、単なる繰り返しではなく、まとめと消防士としての意欲で締めている

開始時期や本数だけでなく、どのような答案を目指すかを知っておくと、練習の質が上がります。

添削と書き直しの効果

FFAの合格者アンケートでは、小論文が書けるようになった要因として、型や構成を学んだこと、添削を受けたこと、数をこなしたことが挙がっていました。

FFAの添削でも、同じテーマで4回書き直した受講生が、1回目のテーマのズレを解消して、安定した答案に成長した例があります。1回書いて終わりにせず、添削を受けて書き直す流れを繰り返すことが大切です。

字数の目安

FFAの添削では、800〜1000字の指定の場合、950字前後で書けている答案が、合格レベルに多い傾向があります。実際の字数や課題の形式は、募集要項や過去問で確認してください。

論文が課されない自治体もある

合格者のなかには、受けた自治体に論文試験がなかった人が2人いました。志望先の試験に小論文があるかどうかは、募集要項で必ず確認しましょう。

論文がない場合は、その分の時間を、面接や筆記の対策に回すことができます。勉強の時間配分は、「合格者に聞いた、消防士試験の1日の勉強時間と開始時期の目安」も参考にしてください。

小論文対策を始める時に確認する5項目

  • □ 志望先の試験に、小論文があるかを確認している
  • □ いつから始めるかを、試験日から逆算して決めている
  • □ 週に何本書くかを決めている
  • □ 添削を受ける相手や方法を決めている
  • □ 書いた後に、書き直す時間を取っている

まとめ

合格者の小論文対策の開始は、試験の2〜3か月前が最も多く、約30題書いた人や、週に2枚ずつ書いた人もいました。大切なのは、早めに書き始め、添削を受けて書き直すことです。志望先に小論文があるかも、必ず確認しましょう。

試験全体の傾向は、「消防士試験に落ちる人の共通点」で整理しています。

FFAは、令和6・7年度で131名が合格した実績をもとに、小論文の添削や書き直しを、一人ひとりに合わせてサポートしています。「自分の小論文が、このままで間に合うか分からない」という方は、無料相談で一度お話しませんか?